吹き抜けのある家に引っ越してきたとき、開放感があって見た目もよく、とても気に入っていました。
ところがいざ生活してみると、思わぬ問題にぶつかりました。テレビの音です。
薄型テレビは構造上どうしても音質が悪くなりがちで、テレビの近くにいても聞こえづらいと感じることがあります。
そこに吹き抜けの環境が加わって、音がさらに散ってしまう。
かといって音量を上げると、今度は2階で寝ている子どもの部屋まで音が筒抜けで届いてしまいます。
音漏れと聞こえにくさ、この2つが同時に問題になるのが吹き抜けの家のつらいところです。
サウンドバーやミライスピーカーも調べました。
でも最終的に選んだのはAnkerのBluetoothスピーカー「Soundcore 3」でした。
この記事では、なぜその2つを選ばなかったのか、そしてSoundcore 3が吹き抜けのテレビ問題にどう効くのかを書いていきます。
吹き抜けのテレビ問題は「2種類」あります
まず整理しておきたいのですが、吹き抜けのテレビ問題には2種類あります。
この2つを混同すると、解決策を間違えてしまいます。
問題A:テレビの音が聞こえづらい
吹き抜けのリビングでテレビを見ると、音が散ってしまってセリフが聞き取りづらいことがあります。
テレビから少し距離が離れるだけで、さらに顕著になります。
最近の薄型テレビはスピーカーが上向きや後ろ向きについていることが多く、音が壁や天井に反射して耳に届く設計になっています。
ところが吹き抜けだとその反射する天井がないため、音が上に抜けていってしまいます。
これが、吹き抜けのリビングでテレビの音が聞こえづらい原因です。
うちが買った2022年製のSHARPのテレビも同じでした。
TV本体の設定に「吹き抜けモード」があったので試してみましたが、全く変わりませんでした。
問題B:2階への音漏れがひどい
逆に、1階のテレビの音が2階に筒抜けで届いてしまう問題もあります。
吹き抜けは構造上、天井がないぶん1階の音が2階へそのまま抜けていきます。
子どもが寝ている、試験勉強をしている、そういうときに限ってテレビの音が気になるものです。
夜に夫婦で映画を見たくても、音量を上げるたびに2階への影響が頭をよぎります。
この2つが同時に問題になるのが、吹き抜けの家の特徴です。

よくある解決策が吹き抜けに向かない理由
サウンドバーは「聞こえにくい」問題しか解決しません

サウンドバーはテレビの音質を上げるための機器です。
テレビのスピーカーより音が前に飛ぶため、セリフが聞き取りやすくなります。
「聞こえにくい」問題には有効です。
しかし「音漏れ」の問題は解決しません。
サウンドバーをつけても、音の発生源はテレビ周辺にあります。
クリアに聞こえるようにしようとすれば、ある程度の音量が必要になります。
結果として、2階への音漏れはむしろ悪化する可能性があります。
「聞こえにくさは改善できるが、音漏れは改善できない」というのがサウンドバーの限界です。
ミライスピーカーも同じ理由でNGでした

ミライスピーカーは、特許技術「曲面サウンド」を使って言葉の聞き取りやすさを高めた専用スピーカーです。
価格は約30,000円。
仕様を調べた結果、吹き抜けの音問題には向かないと判断しました。
理由はサウンドバーと同じです。
ミライスピーカーはテレビのイヤホン端子に有線で接続して、テレビ横に固定設置する設計になっています。
手元に持ち運んで使うことは想定されていません。
仕様を調べる限り、音の発生源はテレビ周辺のままなので、聞こえにくさは改善できても、音漏れは解決しません。
約30,000円出してもこの問題が残るなら、購入する理由がないと判断しました。
| サウンドバー | ミライスピーカー | Soundcore 3 | |
|---|---|---|---|
| 聞こえにくさの改善 | ○ | ○ | ○ |
| 音漏れの解決 | × | × | ◎ |
| 持ち運び | × | × | ◎ |
| 価格 | 数万円〜 | 約30,000円 | 5000円〜6000円 |
解決の本質は「音の発生源を手元に移すこと」
ここが一番大事なポイントです。
サウンドバーは「テレビから出る音をよくする」、ミライスピーカーは「言葉の聞き取りやすさを高める」という発想で作られています。
アプローチは異なりますが、どちらも音の発生源はテレビ周辺のまま、という点では同じです。
しかし吹き抜けの音漏れ問題の本質はそこではありません。
音の発生源がテレビである限り、2階への音漏れは解決しません。
解決策はシンプルです。音の発生源を手元に移してしまえばいい。
Bluetoothスピーカーをソファのそばに置いて、テレビの音をそこから出します。
うちではソファの肘掛けや背もたれの支柱部分に置いています。


こうすると音の発生源が耳の近くに来るため、小さな音量でもクリアに聞こえます。
テレビ本体から大きな音を出す必要がなくなるので、2階への音漏れが大幅に減ります。
テレビの音量の数字はそれほど変わらなくても、音の出どころがテレビからソファ脇に変わるだけで、2階への届き方は体感として全然違います。
聞こえにくさと音漏れ、この2つを同時に解決できるのは、この方法だけだと思っています。
Soundcore 3をすすめる理由と実際の使い心地
音の向きを自分で変えられる
Soundcore 3の利点の一つが、音の向きを自由に変えられることです。
丸型のスピーカーは置くと音が上に向かいがちですが、Soundcore 3は置き方を工夫することで音の方向をコントロールできます。

2階への音漏れを気にするなら、音が横や下を向くように置けばいい。
吹き抜けの家で使う上で、これは重要なポイントです。
Soundcore 2と3、どちらを買えばいいか
実はSoundcore 2とSoundcore 3、両方買って使い比べました。
Soundcore 2はモノラル、Soundcore 3はステレオという違いがあります。
どちらがどちらか分からない状態で聴き比べてみたところ、夫婦ともに正解できませんでした。
素人耳には音質の差はほとんど感じられません。
それでもSoundcore 3をすすめる理由は、ステレオで聴けるという安心感です。
スペック上ステレオの方が音の広がりがあるため、映画や音楽を聴くときの満足感が高いとされています。
価格差もそれほど大きくないので、どうせ買うならSoundcore 3をおすすめします。

どこへでも持ち運べる
有線スピーカーと決定的に違うのが、持ち運べることです。
リビングで映画を見るときはソファ脇に置いて、ダイニングで食事しながら見たいときはそのまま持っていく。
バッテリー内蔵なので、コンセントやケーブルを気にせずどこにでも移動できます。
これがサウンドバーやミライスピーカーとの最大の違いです。
3年以上使って分かったメリット・デメリット
メリット①子どもが寝た後の映画タイムが復活した
以前は子どもが寝静まった後に映画を見ようとすると、音量を絞りすぎてセリフが聞き取れず、あきらめることが多かったです。
Soundcore 3を使い始めてからは、テレビ本体の音量はそれほど変わらなくても、音の出どころが手元に変わるだけで2階への届き方が全然違います。
ソファ脇のスピーカーからクリアな音が出るので、夫婦2人でふつうに映画を楽しめるようになりました。
音が原因で2階の子どもが起きてきたことは今のところ一度もありません。
メリット②ダイニングへの持ち運びで食事中も使える
家族でダイニングに集まって食事しながらテレビを見るとき、うちはLDK合わせて30畳ほどある空間なので、リビングのテレビからダイニングまで距離があって聞き取りづらいことがあります。
そういうときにSoundcore 3をそのままダイニングテーブルに持っていくだけで解決します。
メリット③充電の手間がほとんどない
1日4〜5時間テレビをつけていても、2〜3日は余裕で持ちます。
充電はType-Cケーブルで、万が一バッテリーが切れても充電しながら使えます。
テレビ以外にもスマホの音楽再生にも使えるので、これ1台で汎用性が高いです。
デメリット①起動音がある
電源を入れると「ポンポンポンポーン」という起動音が鳴ります。
音量は結構大きく、子どもが寝た後に使い始めるときは多少気を遣います。
ただ、実際に子どもが起きてきたことは一度もないので、許容範囲ではあります。
デメリット②たまに音ズレが起きる
映像と音が0.1〜0.2秒ずれることがたまにあります。
気になる場合はBluetoothをいちどOFFにして再接続すれば直ります。
ペアリングは最初に設定してしまえば、以降は電源を入れるだけで自動接続されるので、接続の手間はほぼありません。
デメリット③置き場所を選ぶ
Soundcore 3はある程度サイズがあるので、置き場所がないと困ることがあります。
うちはソファの肘掛けや背もたれの支柱部分に置いていますが、置けるスペースがない場合はサイドテーブルや小さなスタンドを別途用意すると解決します。

よくある疑問
Q:テレビにBluetooth機能がない場合は?
Bluetoothトランスミッターを使えば解決できます。
テレビのイヤホン端子や光デジタル端子にトランスミッターをつなぐことで、Bluetooth非対応のテレビでもワイヤレス接続が可能になります。
Q:バッテリーの安全性は?
以前、AnkerからSoundcoreシリーズでバッテリーのリコールが出たことがあります。
うちも対象になり、メーカーに連絡して製品を回収・交換してもらいました。
対応は迅速で丁寧でした。
交換後は何度も床に落としていますが、バッテリーが膨らんだり異常が起きたりしたことは一度もありません。
まとめ
吹き抜けのテレビ問題には2種類あります。「聞こえない」と「音漏れ」です。
サウンドバーは「聞こえない」は解決できますが「音漏れ」は解決できません。ミライスピーカーも有線固定設置のため、構造上「音漏れ」問題には対応できません。
両方を同時に解決できる方法は一つ。
音の発生源をテレビからソファ脇の手元に移すことです。
そのためのBluetoothスピーカーとして、Soundcore 3は価格・音質・機動力のバランスが優れています。
吹き抜けの家のテレビ音問題に悩んでいるなら、高価な機器を買う前にまずこれを試してみてください。


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